各国が期待する巨大市場の先行き

7月の白い花

中国の人口は、おおよそ14億人…ドイツの15.5倍、日本の11倍、ロシアの9.7倍、米国の4.3倍の大きさです。
中国市場は、世界の国々が大きな譲歩をしてまでも縋りつきたくなる巨大さです。

中国の主だった都市を見てますと、どこにそれだけの金があるんだと思ってしまう程に、欧米の高価な文明が氾濫しています。

高級調度品を展示しているショールームも多いです。
値段が高すぎるとさえ思わされる日本製の商品も至る所にあります。

街を歩いていて普通に目にしますのは、日本では数少ない高級車です。
ドイツ、米国、フランス、イギリス、イタリー、日本(レクサスなど)などの高級車で溢れかえっています。
中国人たちに、日本でいう高級車は中国では一般車だね、と私が冗談を言う程です。

海外の多くの販売業者たちは、自分たちの市場としてこのまま続いて行くだろうと、漠然と思っていることでしょう。

しかし、10年後、あるいは、それ以前に、彼らは、様変わりする中国市場を目の前にして愕然とする可能性は低くはなさそうです。

線を描いたボールペン

中国には、ボールペンの製造会社が3000以上もあると言われ、世界市場の80%も占める製造大国です。
ところが、高精度が要求されるペン先(チップ)を造る技術がなく、長年、日本、ドイツ、スイスから輸入していたのです。
それが、5年間の集中的な研究開発の結果、数年前に中国製のペン先(チップ)を造ることに成功したのです…李克強首相が研究開発の後押しをしたと言われています。

国内資本に重点を移す中国政府の指導が2011年から合弁会社などに影響が現れ始めました…米国フォード+マツダ+中国の合弁会社の事情を聞かされたことがあります。
その政策が変わっているとは思われません…国家主席の国営企業に注力する方針が決定された以上、その政策は続いていることでしょう。

スマホの業界でも、中国メーカーのシェアがドンドン伸びてきています…中級レベルのスマホなら、中国製品の方が優れているように思います…中国人達の、自国製品に対する目も違った来ているように感じます。

そのような現象は、遠からず、日常で見掛ける高級品にも現れてくるでしょう。

最近増えてきた中国製の電動バスのニューモデル
最近よく見掛ける中国製の電動バスのニューモデル

話題性の高い自動車に関しましては、中国メーカーのシェアが上がらない原因は、信頼性の低さです。
その一つが、心臓部であるエンジンの問題なのでしょうが、それとても、EV化によって一気に解決される可能性が出てきました。

最近増えてきた中国製の電動バスのニューモデルの後部
最近よく見掛ける中国製の電動バスのニューモデルの後部

ちょっと厄介な中国人の「見栄」の問題もありますが、それとても、共産党の指導による国民の意識構造の改善(?)と高級車に課す税金を上げることによって解決されるでしょう。

中国自動車メーカーの躍進により大きな影響を受けるのは、一般車の販売が多い、日本メーカー、韓国メーカーとドイツのVWになると思われます。
このまま行きますと、特に、VWが受けるインパクトが大きすぎます…よって、中国とドイツは事前協議をしている筈ですね…中国は、米国対策にドイツを利用しようとしていると思います。

近い将来、皆さん、どうもご苦労様でした、これからは私達だけで賄ってゆきます、と海外のメーカーが告げられて、唖然とする瞬間がきそうですよね。

【ご参考】現実を素直に受け入れないと先に進めない

3 Replies to “各国が期待する巨大市場の先行き”

  1. 秋月さん
    ちょっと真面目にお話しさせて頂きますと、私には分からない部分があります(^-^;
    今までの世界市場の推移では、いわゆる、国際分業が進んできています。
    先進国が低付加価値製品の製造を低コスト国に移管し、それを輸入し、高付加価値製品は自国で製造し、輸出販売してゆくという形態から、高付加価値製品でも低コスト国で製造して利益を増大させるという形態に変わってきています。

    グローバリゼーション…国際分業と言えば聞こえはイイですが、オーナーから絶えず利益の増大を求められる大企業が推し進めてきた利益追求のためのビジネス・モデルの一つにすぎません。

    国際分業は、国家間で分業を行うことを指し、それぞれの国が得意とする生産物を互いに輸出しあうことで、相互の利益の最大化を図ることです…これが、日本語での一般的な理解だと思います。
    英語の国際分業では、“international division of labor”に端的に表れておりますように、コスト=労働力がイメージされます。
    英語での説明には、laborには、技術、資源、設備なども含まれるとなっていますが、ご都合的な付け足しのように感じます。

    勿論、労働コストの安い国が(「で」ではなく)低付加価値製品を製造するとには意義があります。

    しかし、その実態は、先進国の企業が労働コストの安い国で製造し、その製品を、その国の企業ではなく、自分たちの販売ルートに乗せるという形態です。
    つまり、製造国の利益優先ではなく、先進国の企業が己の利益を最大化するための方法です…これが国際分業の始まりであり、現在でもサプライチェーンという言葉で複雑化しているだけで、目的は変わっていません…勿論、例外はありますでしょうが。

    この形態に真っ向から抵抗したのが中国です。
    その背景には、中国は、独立主権国家の地位を確立し、巨大な市場を餌にすることが出来たということがあります。

    先進国の企業は、中国の巨大な潜在需要に涎を垂らし、中国が押し付ける色々な条件を受け入れてきたわけです。
    それらの条件の基本的な目的は、外資からの技術習得と外資が生み出す利益を中国国内で使わせることです。

    そのような中国にとって有利な条件下で、中国はメキメキと力を付けてきています。
    ビジネス上における中国の基本的な目標は、主要製品の独自技術の確立と国内資本による製造です。

    そして、その先に見えるのは、中国市場を謳歌出来ると信じていた外資企業が中国を去ってゆく姿です。

    ただ、私は、このような実態に善悪の基準を適用するつもりはありません。

    以上が私の簡略な見方ですが、私の経験と知識には限界がありますので、100%正しいとまでは言い切れません。

    長すぎましたが、秋月さんなら、つまらないと思いつつも、読んでくださるのではと思い、認めさせて頂きました。

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  2. simple10さん
    歴史上、時代の強者が求めたのは常に市場(相手方の購買力×人口)で、弱者が求めたのは生産力(技術×労働力)だったと思います。比較優位の原則のもと先進国と途上国の利害が成り立って国際分業が進んだものの、構造としては搾取そのもので特に資本(株式)という概念が浸透してからは、よりその構造が顕著になったと思います。モノポリーみたいなものですね。欧米諸国や日本がアジアに出たのもその初期はコスト削減や為替戦略による部分が大きかったでしょうが、長期的には「その国の成長そのものを取り込みたい」ということだったと思います。
    経済学的には交易に使う財は生産余剰分ですから、技術導入によって中国の生産力が十分な水準に達したら、先進諸国はお払い箱でしょうね。最悪の場合、社会主義を謳う中国が諸外国との資本関係を断ち切るのではなんて思ったりします。あなたたち資本主義の世界の論理は通用しないよ、と。その前段階として暫くは資本主義の枠組みのなかで強者としてアジアやアフリカから搾取する存在を志向するでしょうが。
    個人的には、これからまた人口がモノを言う時代に入ると思っています。
    先日ソフトバンクの孫さんはインドネシア(2.6億人もいるんですね)への巨額の投資をグラブというシンガポールの「会社を通じて」行うそうですね。誠に慧眼というべきで、今まで自らが市場を創り出してきた人間の自信に満ち溢れているなと感じます。

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