中国の広大な戦略…一帯一路

シルクロードとトラック

日経ビジネスONLINEに4月15日付で掲載されている記事のお話です。
お書きになっておられるのはフリージャーナリストの福島香織女史で、さすが、元産経新聞の記者だっただけのことはあると感心する内容です。

‐‐‐引用文‐‐‐

・・・、中国の進めている地方の都市化政策が、数えきれないゴーストタウンを造り出し、2015年に償還期を迎える分だけでも1.86兆元(おおよそ36兆円=ブログ投稿者が追記)に上る地方債務残高に陥っている背景と共通している。

中国はとりあえず低金利の新規債権と交換してデフォルト(債務不履行=ブログ投稿者が追記)を回避するテクニカルな政策を打ち出しているが、根本的な問題は、そこに住む人々の暮しというものを、都市開発においてほとんど考慮に入れていないということに思い至っているようすはない。

そう考えると、今話題のAIIB(アジアインフラ投資銀行)も、それが後押しするであろう「一帯一路政策」(陸のシルクロードと21世紀海のシルクロード周辺国における中国主導のインフラ整備・開発)も、「アジア発展」を掲げてやろうとしている中国主導の開発が、どういうものになりそうかも想像がつくのではないか。

そこに暮す人々の歴史と文化と暮し配慮しない開発など、破壊でしかない。

‐‐‐以上‐‐‐

数年前から世の経済アナリスト諸氏は地方都財務破綻の可能性を示唆してきましたが、確かに、大金持ちの中国政府が臭い物には蓋をの式で表面化を防ごうとしているようですね。

かといって、地方政府の資金源となっている土地開発/再開発を行わなけなければ、地方政府は中央政府が求める成長を、表面的にさえも、達成できなくなりそうです…
たとえ7%であったとしてもです。

「新常態」という言葉で、
急成長の鈍化を受け入れようとする中央政府(共産党)としても、それに代わる中国の拡大成長戦略が必要です…

それが、「一帯一路」という中国としては内陸部も活性化できる一石二鳥の広大な戦略です。

その資金源として、
結果的には各国の参加を得られて成功したように思われるAIIB(アジアインフラ投資銀行)が設立される見込みです。

「一帯一路」(One Belt And One Road)は、習近平中国国家主席が2014年11月に開催されたアジア太平洋経済協力首脳会議で提唱した広大な経済圏構想です。

一帯」は、
シルクロード経済地帯を意味し、
一路」は、
海上シルクロード(海路)

を意味するんだそうです。
(下図の赤いルートです)

中国の「一帯一路」構想のイメージ図

この構想を中国のリーダーシップで実現しようとしているわけですから、世界を揺るがす/世界に風穴をあける

…世界制覇も夢ではない…一大戦略です。

中国が主導して行われることに対する多くの懸念事項もありそうですが、この構想自体はこの地域に発生している、あるいは、内在している種々の厄介な問題を、経済の大潮流の中で浄化/消滅させてゆくという高い可能性をもっていると思われます。

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