
(中東地域に関する詳細は、Wikipediaの★ 中東をご参照下さい)
中東事情に疎い私が読んだ面白い記事が 週刊東洋経済2014年9月13日号に ありました。
勿論、私はその見解が正しいか否かは 判断できませんが、うろ覚えの記憶をベースに 思うに、納得できそうな見解だと思います。
当記事を読まれた方は多いでしょうが、 お節介で簡単に要約をしますと;
『第1次世界大戦からほぼ100年経った現在、 敗戦国オスマン帝国の崩壊を受けて 形成された、この地域の国家体制が 揺らいでいる。
現在の中東の地図は、第1次世界大戦に 勝利した英国とフランスが線引きした。
この協定は、この地域の歴史、民族的・ 宗教的伝統や帰属関係、それに現地の人々の 意思をまったく無視したものだった。
西洋諸国で啓蒙運動に裏打ちされたリベラルで 民主的な勢力の台頭によて起こった「世俗主義」を、イスラム教の盛んな中東で 押し付けたのは独裁的支配者だった。
(世俗主義=政治や個人の行動の規範が、 特定の宗教の影響から独立していなければ ならないとする主張)
(何故、独裁者が世俗主義を押し付けることに なったのか、それは、単なる多数決の民主化では、多数を占めるイスラム教徒による 支配になってしまうからです。
西欧はイスラム教徒の支配を避けるために、 キリスト教徒派を含む少数派に支えられた 独裁者を支援したわけです。
元々、大きな矛盾を孕んだ構図・体制だった わけです)
もし西洋が、中東に今後 誕生するのは、必然的に欧州型の 国民国家であるはずだ、と考えているとすれば、 それはうぬぼれにすぎない。
という内容です』
オスマン帝国を崩壊させた西欧の勝手な思惑で 作り上げた中東の構図の矛盾が膨らみ過ぎて 破裂したとも言えるかもしれませんが、 米国のイラク解体が大きな切っ掛けになった ように思われます。
欧米の民主的選挙によって選ばれた統一政府を確立する必要があるとの訴えは、中東構図の再構築を促すことになっています。
それは、「民主的選挙」を行う基盤の再構築 から始まっているのですから…戦争ですよ…
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